| ユニバーサルデザイン| バリアフリーへの道|情報のバリアフリー|
バリアフリーとは「高齢者・障害者のさまざまな障壁(バリア)を取り除き、健常者との生活上の差別を無くしていく」という考え方です。
障壁があることが前提のバリアフリーに対し、ユニバーサルデザインは、「全ての人に使いやすいものやまちを作っていきましょう」という考え方で、障害の有無・年齢・性別・国籍・人種等にかかわらず多様な人々が快適に使えるように、あらかじめ都市や生活環境をデザインしていきます。そこにバリアは最初から存在しません。
「ユニバーサルデザイン(universal design)」は、1990年アメリカの故ロバート・メイス氏によって提唱されました。ノースカロライナ州立大学デザイン学部ユニバーサルデザインセンターを創設し、後にユニバーサルデザインの手引書とも言える「ユニバーサルデザインの7原則」を発表しました。
建築家であり工業デザイナーであった彼は自身も身体に障害を持つ立場から、それまでのバリアフリーデザイン概念の問題点を見直し「すべての人のためのデザイン」を提案したのです。この「ユニバーサルデザイン」を提唱するにあたり、年齢・能力・人生の状態に関わりなくすべての人にとって製品や建築環境すべてが、美しく、できるだけ広い領域で利用しやすいものであるように設計する、という考え方を表明しています。
既存の階段や段差部分にスロープを取り付けることはバリアフリーです。もちろん大切なことではありますが、最初から段差のない“だれにもやさしい、使いやすい”ことを考慮して設計・施工すれば、後で手を加える必要もなく無駄な経費も削減されます。また、障害・障壁を意識することも不自然さを感じることもありません。既存の壁を取り除くバリアフリー化とともに、あらゆる分野でユニバーサルデザインを取り入れたものづくり、まちづくりが進むことを願っています。
ぱそぼらねっとFも情報というキーワードでのユニバーサルデザイン、バリアフリー化のお手伝いをしています。
原則1 公平な使用への配慮
誰にでも使用しやすいこと(使いやすい・買いやすい)
原則2 使用における柔軟性の確保
好みや能力に応じて自由に使えること
原則3 簡単で明解な使用法の追求
使い方が簡単で直感的に分かること
原則4 あらゆる知覚による情報への配慮
使い手の環境条件に関係なく、情報を伝えることができる
原則5 事故の防止と誤作動への受容
思いがけない意図しない行動によって起こされる危険を最小限にすること
原則6 身体的負担の軽減
からだに負担なく快適に自由に使えること
原則7 使いやすい使用空間(大きさ・広さ)と条件の確保
体格、姿勢、使用状況に関係なく、使いやすい大きさと空間があること
長い間、健康な成人男性を主たる利用者と想定してあらゆるものが作られてきました。「ミスター・アベレージ」です。体格や体力が異なる女性や高齢者はもちろん、子どもや障害を持つ方々の存在も意識されることはありませんでした。また、一言に障害をもつといっても、視覚、聴覚、肢体、内部、知的、精神など、さまざまな障害があります。同じ障害でも程度の差もあります。
自身を健常・健康だと思っている人も、怪我や病気で突然障害をもつ可能性もあります。また、だれもが年齢を経ると身体機能に低下がみられ、何らかの障害を負うことになります。今後、高齢化社会は一層進んでいきます。
平均値に合わせてきた結果、多くの物質的な障壁のみならず精神的なバリアも生み出されてきたのではないでしょうか。
シャンプー容器のギザギザや牛乳パックの切り欠きはご存知のことと思います。目が不自由な方のみならず、晴眼者にとっても親切なデザインです。
最近、弱視の方からのご要望でカラフルなカラーまな板と白黒両面まな板をご紹介しました。見た目もきれいで斬新な印象を受けました。私も白い食材を切るときに使ってみたいと思いました。
自動販売機の低い位置の大きなコイン投入口は身体に障害をもつ方でなくても使いやすいものです。片手で開けられる調味料の容器もユニバーサルデザインです。
そんなユニバーサルデザインは私たちの身の回りにたくさんあります。見つけたら教えて下さいね!
これからは企業や行政でもユニバーサルデザインを理解し、利用者の声をくみ上げたモノ・まちづくりに取り組んでいただきたいと考えます。
既に積極的に推進している事例も多く見られます。
花王のバリアフリー製品の取組
コクヨのUD製品
凸版印刷のUD
UD21・にいがた
熊本県ユニバーサルデザインネット
(株)ユニバーサルデザイン総合研究所