障害を持つ方にとって、IT支援機器は自助具としてもコミュニケーション手段としても大変有効です。
しかしながら補助制度を利用しても市販の支援機器は高額ですし、障害の症状は人それぞれ異なるため、その人を満足させる事が出来ない場合もあります。
そこで、身の回りにある安価なものを利用して、細かい点まで配慮した機器を作ってみようと、挑んでみた、そんな自作の機器をご紹介します。
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←マウス側 クリックスイッチ側→
指の巧緻性が低く、マウスのボタンをうっかりクリックしてしまう人の場合、無理にマウスのクリックボタンを操作しようとすると、変な時にクリックして作業にならないケースがあります。
マウス片手で無理をするより、スイッチ部分は体の別の機能で受け持たせるのが、良いと思われます。
勿論、作業が楽になってリハビリの妨げになる場合もあります。その人のスキルを考えて、検討すべき事項ではあります。
操作のスキルはあるが、なかなか上手くクリックできずパソコンを使うこと自体に嫌気がさしそうな場合、マウスを使う事とパソコンの習得は別の事(マウス操作はリハビリ・パソコン習得は創作活動)と考えるべきと思います。
ここでは、巧緻性が低くマウスでは操作できない人や、能力はあるが本人のやる気を損なわない様に暫定的に使いやすい機器を提供するという観点から、マウスのクリックスイッチを手元スイッチに変える事に挑んでみました。
マウスのクリックスイッチはモーメンタリースイッチという種類で、押している間だけスイッチが入る、又は切れるものです。
通常、マウスで用いられているスイッチは3極の物で、スイッチが押された時に電流が流れる端子の組合せは、テスターなどで調べます。
トラックボールでもマウスと構造原理は変わりません。
玉が下面に向いているか上面に向いているかです。
今回、マウスとトラックボールを使い分けられるように、取り出した信号線はコネクタでの接続としました。
接続時の固定度の良さから統一電源用のコネクタを使用しました。
←
マウスのクリックボタンを外した様子。左側面にコネクタを設置
トラックボール背面に付けたコネクタ
→ 
福祉用に販売されているスイッチは高価なので、市販されている部品などを使って、いろいろなスイッチ機器を作ってみました。 それぞれ、脱着が容易な様に接続用コネクタを設けています。

パーツ屋で良く見かけるマイクロスイッチです。
何の加工もせずに手のひらや指の間にはさんで押すことを考えました。
ですが、巧緻性の低い方の場合、使うことは難しかったです。
最初考えた時には、どこか挟める場所があるだろうと思っていましたが、見通しが甘かったです。
このスイッチは、操作性の面で、動作確認程度にしか使えませんでした。
国民的有名な電気会社の押しボタンを使ってみました。
押す部分がへこんでいて、指先の力が要るので、スポンジを上に貼り付けてみました。ボタンの押し具合としてはスプリングが適度で、良いと思われます。
手のひらを乗せて、力の入れ具合を変えるだけでスイッチが押せます。
直径12cmほどのスイッチです。
ビッグスイッチを意識して、作ってみました。(^^ゞ
元々の構造から出来る限り簡単な変更・安価で入手しやすい部品で改良できる様に心がけました。
とりあえず出来あがったものは、それなりに使えます
(^_^;)
ですが、スプリングが少々強すぎ、弱いものに交換する必要があると思います。
スイッチ部品も1個しか使っていないので押す方向がやや制限されます。
今後の改良がまだまだ必要です。現時点で材料代は600円程度です(^○^)
パーツ屋で売っているスイッチ類です。
特に OMRON の製品は精度的にも機能的にもお気に入りの一品です
(^^ゞ
レバー型のものが特に注目されるものです。

細かなコネクタは職人芸です
(^_^;)

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レバー型スイッチを自由な角度で固定することで、様々な押し方が出来ると思います。
指を伸ばした時、曲げた時、等など、その人の状態に合わせられるでしょう。
マウスをパソコンに接続するためのコネクタ形式ですが、RS232C ・ PS/2 ・ USB
と変わって来ています。
マウスやトラックボールの中でも特徴のあるものは、古いものが多く、コネクタ形式が合わずにつなぐことが出来ない事があります。
「RS232C
から PS/2 への変換」 と 「PS/2 から USB への変換」 が出来るとほとんどの接続が可能となります。
特に、PS/2 から USB
への変換は何種類かの変換コネクタが出ていますので、使い良い物を見つけて持っていると大変便利です。
私は「For You(鳳祐 株式会社)の
FUX-PS2」を使っています。

取り出したクリックスイッチを色んなスイッチで作っていきたいです。特に呼気スイッチなどチャレンジしてみたいです。
また、トラックボールと言う発想などの様に、色んな障害状態の人に使いやすいマウスの検討もしていきたいと考えています。